宇宙カレンダー
本日は、中秋の名月(十五夜)
「中秋に見ることができる美しい月」を意
風が心地よく虫の声が聞こえはじめる頃
中秋の名月の過ごし方
日々忙しく過ごす現代人。月を見上げる余裕はないかもしれない。
祝日でもない中秋の名月の日は、普段と変わりなく1日を過ごしてしまいがちでもある。
中秋の名月といえば月見団子
月が満ちた姿を模した丸い団子は、豊作への祈りや感謝はもちろん、物事の結実や幸福の象徴ともされ、供えた後の団子を食べることで健康と幸福を得られると考えられている。
月がよく見える場所に台を置き、十五夜にちなみ15個の団子を大皿にうず高く盛るのが昔ながらの伝統的な供え方。
山のような形に団子を積むのは、一番上の団子が霊界に通じると信じられていたからともいわれている。
また、秋の果物の代表格でもある、ブドウ。
中秋の名月のイメージはあまりないかもしれないが、収穫祈願を込めて農して、ブドウを供えることもある。
理由は、ブドウなどのツル植物は月と人との結びつきを強める縁起のよい食べ物だと考えられているからだとか!
十五夜の定番、ススキは神を宿す
背の高い稲穂は神様が降り立つ「依り代(よりしろ)」だと信じられてきた。
そのため神様へのお供え物として米や稲穂をよく用いたが、中秋の名月の時期はまだ穂が実る前である。
それで、形が似ているススキを稲穂の代わりに供えたことが風習の起源だといわれている。
またススキには邪気を払う力があると考えられており、中秋の名月のススキには、災いなどから収穫物を守り、次の年の豊作を願うという意味も込められている。
神様に感謝し、健康や発展を願う中秋の名月
平安時代に中国から伝わり、江戸時代には庶民の生活にも溶け込んでいた中秋の名月。
しかし、現在では毎年決まった日にちではないことや、生活様式と合わない部分があることなどから、どことなく縁遠い風習となってしまったようにも感じてならない。